多汗症の手術

多汗症の手術として知られているのはETSという方法です。多汗症は交感神経の異常によるケースが多いのですが、ETSという方法では、この交感神経を切断することにより、汗を抑えようという方法です。

 

手掌の多汗症の場合のETSの方法としては、内視鏡と電気メスを使用し、脇の下にある交感神経を遮断していきます。わきの下にわずかな傷がつくものの、ほとんど目立ちませんし、手術自体は15分程度で終わることもあり、多汗症で悩んでいる人が多く受けているようです。

ETSの副作用

手軽に受けることができ、効果も高いETSですが、副作用として、代償性発汗が起こる可能性があります。手掌の多汗症を治療した場合、背中や足などから大量の汗をかいてしまうという症状が起きることがあるのです。

 

代償性発汗はほとんどのケースで起こるようです。そのため、医師と患者でインフォームドコンセントがとられていないケースが訴訟につながったりもしています。

 

経験の豊富なクリニックなどでは代償性発汗を回避するため、一度に切断する交感神経を少なくして経過を見たり、一度に両方のわきの手術をしないで、片側ずつするなどの対策をしているところもあるようです。いずれにしろ、副作用の話をせずに、ETSをすすめてくるクリニックでは手術しないほうがいいでしょう。

 

ただ、ETS自体は多汗症に効果を上げているのは間違いありません。確かなクリニックを選べれれば、多汗症の改善につながることは確かなのです。