手掌(てのひら)の多汗症の悩み

手掌(てのひら)の多汗症は手のひらに多くの汗をかいてしまう症状です。多汗症ではなくても、気温が高かったり、緊張したり、スリリングな展開を見ていたりすると、人は手掌(てのひら)に汗をかきます。手掌(てのひら)の多汗症の場合は、こうした状況にならなくても手掌(てのひら)に汗をかいてしまうのです。

 

手掌(てのひら)の多汗症はさまざまな程度があります。何もしない状態でも手掌(てのひら)が湿った状態にある方から、ひどい症状になってしまうと、何もしたい無い状態でも、手掌(てのひら)から汗が滴ってしまう方もいるようです。

手掌(てのひら)の多汗症の原因

以前は手掌(てのひら)の多汗症は、緊張しやすい人や神経が過敏な人がなるものだと思われてきました。その大きな理由に、寝ているときは汗をかかないということが挙げられていました。しかし、最近の見解では、手掌(てのひら)の多汗症は交感神経が過敏なことが原因の可能性が高いとされています。

 

交感神経は寝ているときは作用しません。朝起きた途端から手掌(てのひら)の多汗症の方は汗をかきだします。それは、こうしたことが理由のようです。

 

手掌(てのひら)の多汗症の治療

精神的なことが手掌(てのひら)の多汗症の直接の原因ではなさそうですが、汗をかくことが緊張を高め、恥ずかしいという思いなどから、さらに多くの汗をかくことにつながってしまうという悪循環があります。この場合は、精神的に落ち着く作用のある薬などで多汗症を軽減できることがあります。

 

最近は、交感神経を切ってしまい、手掌(てのひら)の多汗症を治める方法もあります。俗にETSと呼ばれている治療法です。

 

ほとんどのケースでETSを受ければ手掌(てのひら)の多汗症は治療できるようです。ETSでは、内視鏡と電気メスで手掌(てのひら)の交感神経を切断していく手術なのですが、思わぬ副作用が出る可能性もあるようです。

 

それは、手掌(てのひら)の多汗症は治るが別の場所から汗が止まらなくなるというものです。すべての人に該当するわけではなく、少数の例が報告されているだけですが、医師による説明をしっかりと受けていなければ、こうしたことも納得できない可能性があります。ETSの前にしっかりと医師に相談する必要がありますね。

 

参考サイト:毎日.jp